2019.03.17  HA SUNG WOON 1ST FANMEETING “My Moment”

2019.03.17 HA SUNG WOON 1ST FANMEETING “My Moment”

3月17日、東京NHKホールにてハ・ソンウンの初ソロファンミーティングが開催された。

韓国のアイドルサバイバル番組「Produce101 Season2」で結成された11人組男性アイドルグループ「Wanna One」 のメインボーカルを務めたソンウンは、今年1月27日のラストコンサートを終え、ソロとしての新たな活動をスタートした。

2月28日にデビューミニアルバム『My Moment』をリリースし、3月13日には音楽番組「Show Champion」で見事1位を獲得した。

Wanna Oneはデビュー直後から爆発的な人気を誇り、デビュー曲「Energetic」は音楽番組15冠を達成するほどの勢いだった。そんなグループを離れソロで活動していくというのは、少なからず不安もきっとあっただろう。1位を受賞した際、感謝する人が多すぎて…とスマホのメモを見ながら1人ずつの名前を挙げて丁寧に感謝のコメントを述べる姿からは、ソロとしての今後も、その誠実さと持ち前のキュートなルックス、高い実力でしっかりと人気を獲得し、ファンに愛され続けるだろうという期待を感じさせられた。

 

前置きが長くなってしまったが、そんな大きな1位を携えての日本ファンミーティング、ここでは2部の夜公演の模様をレポートでお届けする。

 

会場の周りにはオフィシャルグッズのトートバッグを持ったファンが多く集まっていた。「ソンウン」という名前の「ウン」は漢字で「雲」と書く。そんな名前をモチーフにした雲のロゴが可愛らしい。

韓国語で雲を意味する「구름(クルム)」とも呼ばれるソンウンだが、彼のファンは「空」を意味する「하늘(ハヌル)」という。
「 “雲”を包み込む “空”のような存在」という意味と共に「 “하”성운과 “늘” 함께 -“ハ”ソンウンと“ヌル”(ずっと) 一緒に」という意味も込められているというから、ロマンティックな由来に惚れ惚れしてしまう。

会場に入ると、たくさんのハヌルが、やはり雲のモチーフのあしらわれたペンライトを手に持っていた。すぐ隣に座るハヌルは「これしゃもじにしか見えないよね」なんて言っていたけど、ステージにかざして微笑む様子は、そんなしゃもじを十二分に気に入っているように見えた。

 

会場が暗転すると、いよいよソンウン本人に会える喜びに、ハヌルたちの歓声が沸き起こる。

韓国のチャットアプリ「カカオトーク」やりとり風の映像が流れる。
トークの相手はもちろんソンウンだ。撮影禁止だとか、ファンミーティング中に観客に守ってほしい注意事項を、チャットでコミカルに伝えてくれる。
続いて流れるのはオープニングVCR。朝起きて歯磨きを済ませ、朝食をとり、服を選ぶ姿は、ソンウンの日常を覗いているようで少しドキドキする。彼氏感がすごいな、なんて思っていてハッとした。もしかしてこれはデートの日の朝をイメージしているのでは…?
準備を終えたソンウンがドアを開けて外に出ると、暗いステージに本人の姿が浮かび上がる。

 

1曲目はWanna Oneの仲間でもあるパク・ジフンをフィーチャリングに迎えたことでも話題の「잊지마요(Don’t Forget)」だ。WannaOneとしての活動を終えても忘れずにいてほしい、自分を愛していてほしい、と歌うこの曲は、ソンウンにとって一つの区切りの証なのかもしれない。

紫の照明に照らされたステージと、ペンライトで白く光る客席が夜明けの雰囲気を作り出していた。

 

ファンミーティングのスタートを彩る一曲目を終え、司会者が登場した。
「ソンウン~!」の掛け声で登場するや否や「ずっと一緒だよ!」と言い、客席から大きな悲鳴が上がる。1部公演で習ったばかりの日本語らしい。
ソロデビューおめでとう、音楽番組1位おめでとうとハヌルがお祝いをすると、少し照れたように笑って喜ぶ様子を見せた。

 

白、オレンジ、緑の箱が登場して始まった最初のコーナーは「ソンウンのSecret Box」。

箱の中にソンウンの私物が入っているという。

最初に開けたオレンジの箱に入っているのはメガネ。「Bird」活動中にもかけていた、ソンウンのトレードマークとも言えるメガネはやっぱりよく似合うが、主にむくんだ顔隠しのためにかけているんだと話した。

続いて白の箱から登場したのはリップスティック。厚い唇が特徴的なソンウンに欠かせないアイテムだ。カメラにアップで映されると、なんども繰り返し塗り直しては唇をアピールして会場を沸かせた。

最後の緑の箱からは、肌身離さず持っているというスマートフォンが登場。中に保存されている写真を見せましょうか?とファンサービスがありがたい。WannaOne時代にしたエルサメイクの時の写真や、高級車の前でのかっこいい1枚、対照的に可愛らしい自撮りと、極め付けにはマネージャーの写真を公開して笑いを取り、ハヌルたちを喜ばせた。

スマホの登場からゲームはよくやるかという質問に続くと、Wanna Oneの仲間であるファンミニョンから最近、ゲームをやろうと誘われたというエピソードが飛び出した。Wanna One時代から応援していたファンにとっては垂涎もののエピソードだろう。

 

「ソンウンの一日」「ファンQ&A」のコーナーを終え、最後は「ハソンウンチャレンジ」のコーナー。

おもちゃのバスケゲームや、ビニール手袋をつけてハリーポッターの228ページを開く、ランダムダンスなど、様々なミッションを制限時間内にクリアする、というもの。

難なく進めて最後に待ち構えるファン待望のランダムダンス、1曲目はMOMOLANDの「BBoom BBoom」、韓国でも大ヒットしたMOMOLANDの代表曲だが、ソンウンは意外にも振り付けを全然知らない様子で、完全にフリーダンスの時間になってしまった。2曲目はSUPER JUNIORの「Sorry Sorry」。プデュの時の課題曲になっていたこともあり、この曲に馴染みのあるファンも多かったのだろう、ものすごい歓声が沸き起こった。振り付けをバッチリこなすソンウンの手には、その前のミッションで使ったビニール手袋がつけられたまま(笑)ダンスをする姿はかっこいいのに、その反面少し抜けた姿が可愛らしい。そして観客のさらなる歓声を呼び起こしたのが3曲目のWanna One「Energetic」だ。きっと会場にこの曲を知らない人はいなかっただろう。久しぶりに目にしたWanna Oneのソンウンの姿に、皆感動と興奮を抑えきれない様子だった。

ミッションを失敗した際のために用意されていた「罰ゲーム」は、「成功セレモニー」と名前を変えて結局課せられることになった。

そこで披露したのはSMAPの「世界に一つだけの花」。歌い出しを忘れてしまっていたが、ファンに助け舟を出してもらってなんとか歌いきった。日本国民にとってはかなり馴染み深いこの曲だが、ソンウンの優しく伸びやかな声で聴くとまた一味違った名曲だ。なぜこの曲を知っているかという問いに、中学生の時に音楽の授業で教わったと話した。

 

アットホームな雰囲気のMCを終えて次に始まったのはダンスコーナーだ。

歌声の武器だけでなく、ダンスまでこなす能力の高さを見せつける。さっきまでおどけたり可愛い表情を見せていた彼とは打って変わり、全身黒スーツが赤のライトに照らされ、大人な雰囲気のかっこよさを演出していた。

 

続けて流れたVCRは、デビューミニアルバムのタイトル曲「BIRD」で使われる小道具を実際に作る工作映像だった。
木の板同士を釘でつなげて箱を作るだけ、簡単に作れると大見得を切っていた割に、思いの外不器用でなかなかスムーズに進まない。あまりにできないので先ほど写真で公開されたマネージャーのお兄さんが登場して手伝う場面まで。
あれこれと文句を言いながらもなんとか完成させ、「すぐ後にこれをお見せします」と言い残して映像は終わり、そのまま「BIRD」が流れ始める。
さっきまでの不器用で可愛らしい彼とは別人のようにアイドル歌手としての堂々とした姿で歌い踊る。
時々挟まれる鳥のような動作が可愛く、聴けば聴くほどクセになる一曲だ。
タイトル曲ということもあり、ハヌルたちの掛け声も完璧で、ステージと客席が一体になったようだった。

 

続いての「오.꼭.말 (Tell me I love you)」は、アップテンポな可愛らしい曲調に、ロボットダンスのようなキレのある振り付けが所々散りばめられた、アイドルらしい一曲。バックダンサーたちと楽しそうに絡みながら、ステージの上手から下手まで行き来して会場の雰囲気を一気に明るくする。

 

「BIRD」の未公開ダンスムービーの後に続いたのは「문득 (ふと)」。
今はもう伝えることのできない相手への想いを綴ったバラードが、夕暮れ時のようなオレンジのライトで柔らかさを増す。ソンウンの伸びやかな歌声が会場中に響き渡った。

 

最後に写真を撮りたいと、自らのスマホを出して客席バックの自撮りをし「またすぐに来るので、準備をしておいてくださいね。来てくれてありがとう、気をつけて帰ってください。」と感謝を述べて最後の曲に移る。

 

巨大な三日月に座ったソンウンが「Lonely Night」を歌うと、会場が夜空に包まれた。

最後に小声でハヌルたちへ語りかけるASMR風のVCRが流れエンディング、かと思いきや、「오.꼭.말 (Tell me I love you)」でアンコールが始まった。

最後の最後に飛び跳ねながら一杯の愛嬌をハヌルたちへ贈り、明るい雰囲気で締めくくった。

 

会場を出るとたくさんのハヌルが満足そうな表情でペンライトを夜空に照らし、写真を撮っていた。

アルバム『My Moment』は、1日の中の時間ごとに分けて曲を作ったという。その言葉通り、ソンウン本人も朝をイメージすると話した「잊지마요(Don’t Forget)」から始まり、昼間の明るい雰囲気の「BIRD」そして「오.꼭.말 (Tell me I love you)」、夕焼けに照らされて歌い上げた「문득 (ふと)」、夜空に歌う「Lonely Night」と、ファンミーティングを通してソンウンと1日を共にしたようだった。1日の中の一瞬一瞬を描くパフォーマンスは、まるでその瞬間ごとの「空」を描いているようでもあった。もしかしたらファンである「ハヌル-空」をイメージしていたのではないかという想像を膨らませてみる。