C’est la vie! (セラヴィ!)

C’est la vie! (セラヴィ!)

映画を観ました。

C’est la vie! セラヴィ!(原題:Le Sens de la fête)

「終わりよければすべてよし」という言葉をしみじみと感じる映画だと思う。

ただそれは、「終わりが綺麗にまとまったからそれまでのゴタゴタは全部なかったことに!」的なことではなくて、

その綺麗な「終わり」に至るまでに、愛すべき登場人物たちそれぞれのドラマが、監督たちの愛を持って描かれているから、こんなにも清々しい気持ちで劇場を後にできるのだ。

 

主人公のマックスは、ウェディングプランナーとして30年の経験を持つベテラン。

作中では明確にされていないけれど、マックス役のジャン=ピエール・バクリは1951年生まれの67歳。

どうでもいいけど、この記事を書きながらWikipediaで彼の誕生日を調べたらちょうど今日(執筆日は5月24日)で、少し感動した。

おめでとうございます!Bon Anniversaire!

作中でも同じくらいの年齢の設定なのかな、そろそろ仕事引退を考えていたマックス。

とにかく費用を抑えて式を挙げたいカップルの無茶な要望にうんざりすることも。

冒頭ではそんなやりとりがちょっとブラックなフレンチジョークとともに描かれるのだけど、そのシーンでマックスの背後にそびえるエッフェル塔の足部分がなんだかとっても素敵です。

ある日、あるカップルからの以来で、17世紀の城を舞台にした豪華絢爛な結婚式をプロデュースすることになる。

自己顕示欲の強い新郎の細かいリクエストと、自由奔放なスタッフたちの間に挟まれ、ボロボロになって走り回るマックス。

トラブルの重なる結婚式は一体どうなってしまうのか!というのが簡単なあらすじ。

 

観ながら、あ、この人なんかやらかしそう、なんて思うとやっぱり何かしらのハプニングが発生して、マックスと一緒にこっちまでヘトヘトになって、

だけどそんなスタッフたちのことをなんだか憎めないのも、きっとマックスと同じ気持ちなんだろう。

フランスのLe Monde紙も「2時間の作品のなかで、登場人物一人一人を丁寧に描くことに成功している。」と言っているんだけど確かにその通りで、

みんなに少しずつイラっとするのに、キャラクターがそれぞれ丁寧に描かれているから、なんだかんだ愛らしく思えてしまうのがこの作品の魅力の一つ。

 

そして私が感じる別の魅力は、「フランス」というものにたくさん触れられるところ!

パリの街をマックスが忙しく歩くシーンでは有名なカフェ「LA ROTONDE」が映ったりして、ああ、パリだ!なんて、当然の事ながらも胸が踊った。

それから作品の題材にもなっている「結婚式」。

フランス式の結婚式は基本、完全オーダーメイド。義理立てのための招待などもなく、新郎新婦が自分たちの好きな人たちだけを集めてもてなすスタイル。

場所も様々で、一軒家レストランだったり小さなお城だったり、ワインカーヴだったり。

作中で使われたのは17世紀に建てられたクランス城というお城で、そういった大きなお城を貸し切って行うのは稀だそう。

披露宴は夕方から始まって、飲んで踊って騒いで明け方まで続き、夜中の2時3時にようやく、そろそろ帰ろうか、という人がチラホラと。

日本でスタンダードとされる結婚式とはかなり違っていて、そんな異文化に触れられるのもこの作品の大きな魅力でしょう!

古城での結婚式、一度参列してみたい。

 

なんだか心があったかくなって、見終わる頃にはなんだか爽快感があって、いろんなことが、まあ、悪くないなと思えてくる。

 

原題が「La Sens de la fête」意味は「パーティーの意味」なのに対して邦題は「セラヴィ!」。

この映画の魅力が詰め込まれた素敵な言葉だと思う。

 

C’est la vie!ーこれが人生!